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2004年5月24日(月)

■■−今週のことば−■■  電力線通信

 既に張り巡られている電力線を利用して、インターネットに高速接続する実証試験を電力・家電各社が始めた。新たな回線敷設が不要で、ネット通信の有力手段に浮上。


◆◇◆ 企業成長に欠かせない事業承継 ◆◇◆

** 高齢化が進む自営業主 **

 自営業主の高齢化が年々進んでいます。04年版中小企業白書によると、79年には23%だった「60歳代以上」の自営業主の割合は、年々増えつづけ02年には43%とほぼ倍増しています。特に「70歳代以上」は79年の6%から18%に増えました。
 同白書をみると、高齢な経営者の企業ほど成長率が低いというデータがあります。経営者の年齢と従業者成長率の関係をみると、「30歳代以下」で15%の従業者成長率は、年齢が上がるにつれ低下し「60歳代」では▲1%、「70歳代以上」では▲4%となっています。企業の成長と経営者年齢との関連があるのでしょうか。

** 事業承継は新規事業取組みへの契機 **

 少子高齢化のなかでの事業承継は難しい面がありますが、事業承継がうまくいけば企業成長にとってのプラス面も少なくありません。事業を引き継いだばかりの経営者ほど企業が今まで行っていなかった取組みを開始する割合が高くなっています。
 承継の有無と取組みを開始した割合をみると、例えば「販路の拡大」では「承継があった企業」の65%に対し「承継がなかった企業」は47%と18ポイントも差があります。事業承継が新規事業へ取り組む契機となっています。
 事業承継の時期は、30歳代後半から40歳代で引き継いだ経営者の過半数が「適当な年齢で承継できた」と答え、承継後は、従業員との関係やリーダーシップの発揮に苦労する経営者が多くいました。経営者にとって、事業承継を意識した後継者教育がより重要な時代となっているようです。


◆◇◆ 役員報酬の平均は494万円 ◆◇◆

 財務省が調査した平成14年度(14/4〜15/3)法人企業統計によると、役員報酬は2年連続減少の494万円(全業種平均)、役員賞与は5万7千円増加して15万3千円でした。役員報酬の494万円は国税庁統計のサラリーマン男子の平均457万円と大差なく、小企業における家族役員の低報酬が平均を引き下げているものと推察されます。
 役員報酬を資本金別にみると、200〜500万円未満は382万円、500〜1000万円未満 415万円、1000〜5000万円未満 538万円、5000万円〜1億円未満 763万円となっており、10億円以上の大企
業では1306万円です。会社役員といっても規模により大きな開きがあります。

◆◇◆ 担保や第三者保証人が不要な融資 ◆◇◆

 総合デフレ対策を受けて、国民生活金融公庫では、第三者に保証人を依頼することや担保を提供することが困難な企業に対し、経営者の家族や従業員を連帯保証人として、1500万円以内の融資が受けられる制度が拡充されました。
 融資の要件は、税務申告を2期以上行い、所得税等を期限内に完納しており、最近の業績等から第三者保証人や担保がなくても可能と認められることです。なお、利率は基準利率+0.9%(現在は2.6%)です。詳しくは国金まで。



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